2001年5月1日(火)
ゴールデンウィークって、何だっけ?その2

時間の使い方を誤ったのか、単によっぽどヒマだったのか、

貴重なゴールデンウィークの一日を

「マンガ」だけに費やしてしまった。

「マンガ喫茶」と呼ばれる類いのところに

つい先程まで、しかも夫婦そろって行っていた。

「バカじゃないの」の一言で片付けようとするなら

その方はあの究極のいごこちの良さを知らずに

世紀の変わり目に生まれたという喜ばしい事実にすら

たいした関心ももたないまま死んでいくだろう。

「マンガ喫茶」のここちよさは

超高級ホテルのリビングにも優る。

「母親の胎内」だ。

4時間以上もこの空間にいたはずなのに

まるで時間が止まっていたかのような錯角に陥る。

その間に、飲み放題のココアとコーラを飲んで、これでひとり1200円

読んだマンガは10册。

携帯は利用不可だから、完全に外の世界とはシャットアウト。

個人のプライバシーもカベで守られている。

特にインターネットは、 他の人から画面を覗かれない様配慮されている。

図書館のような「無音の息苦しさ」はない。

耳をすませば聞こえる程度のBGMが流れている。

マンガに集中している人間なら、まず気になることはないだろう。

飲み放題は種類も豊富で、飲み飽きることはまずないだろう。

軽食もとれる。

トイレも清潔に保たれている。

ゲームもできる。もちろん、ヘッドホンも用意されている。

ひとりならシングル席、カップル(死語?)ならカップル席と選ぶことができる。

マンガの単行本2〜3冊の値段で、時間を手に入れたような感覚だ。

1日が28時間くらいになったようなものだ。

もしあなたが「読みたいマンガや雑誌があって、それを読むために

ある程度の時間と費用をかけてもしょうがない」

ということまで決心しているのであれば、

迷わず「マンガ喫茶」に行くことをおすすめする。

結局のところこれが、時間とお金を一番節約する方法なのだ。

もしあなたがコレクターで、

読んだマンガをとっておくタイプの人間なら

いかなる理由があろうともここを訪れてはならない。

なぜなら、ここで時間を得られるのは、「所有する権利を捨てた人間」だけだからだ。

コレクターにとっては、かえって時間を無駄に浪費する以外

なにものでもない場所へと変わってしまう。

しっかりとカバーをかけて、

自分の汗で汚れたベッドの上で読めばいい。

そして、一番気をつけなくてはならないのは、

この聖地で過ごした「架空の時間」は、店を出た瞬間、瞬く間にもとの時間に戻る

ということだ。

まるで玉手箱を開けてしまった浦島太郎になってしまうのだ。

忘れていた空腹感が襲ってくる。

店はどこも閉まっている。

楽しみにしていたモスバーガーも、すっかり閉店してしまった。

ラオウとケンシロウが運命の勝負を決めようとするさなか、

「スパモッチ食べたいかな?」と考えた瞬間もちょっとあった。

しかし、そんな大勝負を前に、腹が減ったくらいの理由で

誰が中途退場などできようか。

コーラの空きビンを握りしめることが精一杯といったところだ。

ラオウが絶命した瞬間、時刻は12時を廻っていた。

もうスパモッチも、焼肉ライスバーガーも食べることはできない。

新製品のピリマメバーガーなど、もってのほかだ。

ちなみに、いちばんの好きなのはスパイシーチリドッグで

2番目はテリヤキチキンバーガーだ。

3番目からは、もはやどうでもいい。本編とは関係ない。

言うなれば「腹具合によっていくらでも変わり得る」ということだ。

今日のテーマが「時間」だったことは、

言うまでもないだろう。